"U"LYSSES-Eu編-

英語表記　Lindsay Joyce Laxness
日本表記　リンゼイ・ジョイス・ラクスネス

■登場作品■
EUCHRONICLE/サハラ黙示録

　イングラム・ラーズ・バーン＝ブレイクの妻で、デイモン・リンゼイ・バーン＝ブレイクの母。優秀な天体物理学者。トゥーレランド系イギリス人。アブラクサスの有力構成員の家系の娘であったが、本人は内心アブラクサスに非常に懐疑的であった。

　イングラムとは当初愛のない形だけの結婚であったが、彼女は彼女なりに、神として周囲から崇拝されることで人としての心をすりきらせていく彼の姿に胸を痛め、同情していた。

　デイモンをアブラクサスの異常な教義に関係のない、普通の人として育つよう教育していたが、アブラクサスに露見し、デイモンを手放すか命を手放すかの選択に迫られた。命を捨てる覚悟であったが、デイモンが母の身を案じ自ら父イングラムのもとに行ったことで命は助かるも、その後施設送りとなり死ぬまで監視がついた。

　収監先の彼女の世話係を勤め、また訃報をバーン＝ブレイク家に伝えるために派遣されたのが諏訪タマキである。タマキは彼女のことを組織から捨てられた愚か者と看做していたが、リンゼイ自身はタマキこそアブラクサスに利用された犠牲者であり、引き離された息子の分も実の娘のように愛情を寄せていた。優秀な天体物理学者・素粒子物理学者もであり、タマキにとっては学問上の師でもある。彼女はたとえ組織の思惑に添う形であっても彼女に自らの持てる知識を伝え、のみならず、リンゼイはタマキの中に眠る「本当の彼女」に夫と父を託した。

• 登場人物紹介「ラ行」
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