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"U"LYSSES-Eu編-

オリジナルストーリー『"U"LYSSES』前編の作品紹介。
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2011/09/26
01:22
砂原マサトシ



英語表記 Masatoshi Sahara
漢字表記 砂原 昌寿

生年月日 2044年04月07日/牡羊座

■登場作品■
・EuCHIRONICLE/サハラ黙示録
EUPHOLIA/伝導書翰
YOUPHILIA/福音日記


 砂原ノブオの父。外科医として自由なる治療団に所属していたこと、小学校以来の同級生ということもあり、国連職員の原子ヨウイチとは公私ともに「腐れ縁」である。ユーフィリア/伝道書簡では、両足を失ったあとは自由なる治療団を離れ、日本に帰国し地元で開業医を営んでいる。ヒュウがナミブ・プロジェクト事故に巻き込まれた際、偶然近辺で医療活動をしていた彼に救われたことが縁で、砂原家とバーン=ブレイク家は親しい付き合いをするようになる。

 科学者としては時間生物学・惑星生物学を専攻していた。


 妊娠していた母親(砂原コトブキ/寿)は、父である人物に妊娠の事実を告げずに別れた後に出産し、一人で育てていた。中学生の頃、母が他界して天涯孤独となったが、葬儀で初めてこの時父方の祖父と対面し、母が父方からの養育費をマサトシ名義で一銭も使わず貯めていたこと、父も既に他界していたことが発覚。当初父を、母を捨てた男と憎み荒れていたが、彼がずっと母を愛し気にかけていた経緯を祖父を通して知り和解している(ただし認知されても同居はせず、母の私生児として生きる道を選び、苗字も変更せず一人暮らしを続けた)。 

 喧嘩っ早い素行は別にしろ、学業に関しては大変優秀である。物心ついたときには、母の本棚にあった英語の書物を中学卒業後は(医師免許を取る前提ではあるが)イギリスに留学し、飛び級すらして医学部(Eumperial College of London...ECL)を卒業し、その上でアメリカに渡米した(これだけは自分の荒い性格を抑えて問題など起こさなかった。理由は、祖父が安定した資格を彼に望み、彼が手っ取り早くなれると思ったのが医師資格だったからである。日本もこの時点では飛び級も可能だが、マサトシは日本から離れたかったので、同時に満足を満たせるのが当時話題になっていたICLでの国際医師免許取得であった(創設初期段階で、話題集めや宣伝目的で外国人学生も積極的に受け入れていただけなので、運がよかったとのちに語っているが、彼はトップクラスで結局卒業しているので実力というべきである)。ちなみに、別に取得したのは日本を離れたかっただけで、医者になりたかったわけではない)。

 その後は医学部在学中に興味を持った宇宙・時間生物学をセドナ大学で専攻していた。だが、激しい気性ゆえ問題を起こすことが多く、危うく暴力事件で放校処分になりかけたところを、高梨レンに救われ、ラーク研究所助手としてレンの下で熱心に研究に没頭するようになった。

 
 何故セドナ大学に入学したかというと、知的水準以上に、日本にもイギリスにもうんざりした彼が、その両国にはまずないであろう風景と気風を求めたという、皮肉にも師である高梨レンと同じ理由によるものだった。

 しかしその後、自分のミスで恩師の研究に多大な損失を与えたことに責任を感じ、研究者の道を捨て、医者に転向。自由なる治療団に参加し、そのまま医者として人生を全うすることを決意した。後に冤罪と判明するが、彼はレンのもとには戻ることはなかった。

 生命科学の楽しさをまだ幼かったヒュウに教えた張本人。直接指導に当たったわけではないが、常にヒュウに助言を与え、ヒューも彼を「生涯の師」として仰いでいた。

 中印危機、所謂「流星のネパール」で両足を失ったあとは自由なる治療団を離れ、日本に帰国し開業医に転身した。バーン=ブレイク家や彼に命を助けられた多くの人々の支援もあり、最新の義足を得て日常生活に支障はない。皮肉にも、彼の両足を奪った兵士は、かつてマサトシが助命した少年であった。

 スリランカ・パンデミックで息子が殉死し、そのも一年後に蒸発したため孫のトオルを引き取る。また、アブラクサス事件に纏わる経緯から疲労困憊していたショウを気遣い、愛弟子であったヒューの娘、ケイトもともに引き取り夫婦で育てた。ひ孫娘・アルマの生誕直前に死去していたことが後のトオルの言葉で判明する。

 普段はけして見せなかったが、自分に憧れて息子が医者になったため死んだことに対し、「自分がただの研究者で終われば、息子も死なずに済んだのではないか」と、大変深い悲しみを抱いていたことを語った。

 師であるレンに、「理想の父親像」を抱いており、彼が自分の才能を惜しみ、彼が捨てた研究の内容を保存したり、関連のある情報を送ってくれることに対して「子供染みた喜び」を感じていた。また、彼自身、研究には未練があり、「気晴らしに」という建前のもと、レンが送ってきた情報などをもとに密かに研究を続けていた。息子にもこの未練は見抜かれており、ノブオが医者に転向したのは、医師という仕事を愛する以上に、父を研究へ戻したいという想いがあったためである。だが、息子が殉職したことで、マサトシは完全に研究への未練を捨て去ることになった。

 クリャーカ・バレット・トールソンに対して、自身の研究を引き継ぎ大成させてくれたことに対しては感謝しているが、レンに少なからず心労を与えた存在として嫌悪している。だからといって、彼の娘、シオンに対してまで嫌悪感をもつなどといった不条理な性格ではない。

 妻・イチゴは元戦場カメラマン。父方の姓名は空木。(名はマサタカ/昌高、祖父はマサハル/昌晴)

 ちなみに、原子とは小学校から同じ学校で、中学三年間はクラスも同じだったが、彼のことをマサトシは全く覚えていなかった(爆)。
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